そりゃないよ
明けましておめでとうございます。
2021年!よろしくお願いいたします。
文明の進歩というのは、本当に早いものです。年齢のせいか、とりわけここ10数年は矢のごとし。
おそらく「インターネット」というものが身近になったせいでしょう、あれよあれよ。スマートフォンを「持っているのが前提」となってしまった世の中では、知ったこっちゃないとは言ってられなくなってきました。
知らないのは嫌
そんな中でも母は、独り暮らしであることからくる危機感なのか、単に負けず嫌いなのか、80歳を超える高齢者にしては関心が人一倍。「やる、やらないはともかく、知らないのは嫌!」なんだとか。実家に行くたび「今日は、あなたに教えて欲しいことがいくつかある。」と、始まった始まった…(笑)。
何歳になっても、「何だろう?」という探求心や、「私には無理!」と最初から下駄を預けない姿勢は、見習わねばと常々思っています。
マイナスポットやれやれ
母は、マイナンバーカードをいち早く手にしたことが誇らしいのか、ちょいちょい自慢しているのですが、残念なことにマイナポイント取得の壁にぶつかりました。確認したところ、どうやら母のスマホはアプリのインストールに対応できないということが分かり、マイナスポットに出かけることに。
事前の準備を万端にして、近所の郵便局に設置してあるマイナスポットに行きました。が、ただタブレットが置いてあるだけ。操作に手こずって局員に尋ねてみても、「置いてはいるけど詳細は分かりません。」と困り顔。そもそも、タブレットの操作自体が非常にやりにくい。せめてテンキーぐらい繋いでおいてくれや!
タブレットを自由に扱える方々は、マイナスポットに足を運ばなければならないようなスマホはお持ちではないのですよ。これを使う方はどのような方なのか、もうちっと想像力を働かせて欲しいもの。これでは、マイナンバーカードの普及まで、道のりは遠いことでしょうよっ。
一緒にやってみなければ分からない
母は、精一杯努力はしてみるものの、この手の壁にぶつかることが多く、よく社会の不親切を嘆きます。そして、だから高齢者はやる気を失い諦めてしまうのだと。
そのたびに、「それでは社会の進歩が遅れる。」とか「歳をとっていることにあぐらをかいてる。」などと、血も涙もないことを言ってきた私。一緒にやってみて初めてことの切実さを知りました。
そして、この度のことで、これは案外高齢者云々だけの問題ではないぞ?と身に迫る危機を感じたのでした。
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