実家
今年は「実家に帰る」という当たり前のことがままならない、本当に残念な年末年始になってしまいました。来年はどうか皆が心置きなく帰省できますように…。
建て替えではなくリノベーション
独立しても、やはり生まれ育った…もしくは育った場所というのは、何物にも代えがたい心休まる、帰る場所です。
とはいえ、45年も経てば、あちらこちらが老朽化しているのも事実。リノベーションに耐え得る土台かどうか、また、あえてリノベーションしたところでどれ程もつのか、という点については、繰り返し調査をお願いし確認しました。
もはや古民家だよね~などと話しながら、それでも建て替えではなくリノベーションを選択したのは、家そのものが故郷だから。かつて、祖父母の家が代替わりして、綺麗に建て替えられたとたんによそよそしくなってしまったという経験があります。父と母が築き暮らした家こそが私達にとっては故郷。だから残そうということになりました。
外観はシンプルに、こだわりは内側に
ただ困ったことに、計画を進めるうち、気になる箇所がどんどん増えていきます。予想はしていましたが、どこで止めるか(諦めるか)に常に苛まれます。
そのうちの1つ、玄関。当初の計画には無かったけど、やはり「家の顔」だから変えようということに。玄関扉のデザインを見ていると、制限はあるものの、「今どきの」「こだわりの」「お洒落な」が様々あって迷います。
そこで鶴(母)の一声。「外観はシンプルでよろしい!」
そうです。そもそもの建物が古いのに、玄関扉をこじゃれたデザインにするなんて、まるで重ねた年輪こそが美しいのに頑張りすぎた高齢者の厚化粧のよう。大切なのは中身。中身…内側は好きにこだわればよいと決めたらスッキリ。
「家」も「人」も同じなんだなあ。
そして「家」は、住む「人」を表すものですね。
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