最初が肝心

さてさて、片づけです。

家をリノベーションする…その行程の中で、おそらく労力を一番必要とするのは「片づけ」だと思います。その片付けも「往復」の作業、つまり、「退去」と「搬入」ごとに発生するわけです。


片づけは主に、「選定」と「処分」の連続になりますが、「搬入」の際に、特に重要なのは、どこに、なにを、どう納めていくかではないかと思います。

つまり、新しい家でせっかく心機一転しても、その家に相応しい収納と、生活をスムーズに回転させるためのシステム作りをしておかなければ、またたく間に元の木阿弥。大げさかもしれませんが、リノベーションを生かすも殺すも納め方次第では?!と。笑


こりゃ最初が肝心だぞぅ!と腕まくりした私。と、いうのも、実は母はそれほど得意ではない…と、言いますか、そりゃそうじゃないですか?年代的に。


話しが逸れますが、片づけていると、母に「なぜ、そんなことをあなたは知っているの?」と度々聞かれ感心されました。それは、やはりインターネットのおかげではないかと思います。生活の中の細かなこと痒くても手が届かないようなことまで、検索すればヒットする昨今。昔なら、我が家の中だけで発揮されていた知恵やアイディアが、気軽にSNS等で発信され評価されるようになったことで、ネットには情報が溢れるようになりました。私は、それをありがたく拝借したり、応用したりしているだけなのですよ。


そうして集めたノウハウと、数年前の経験を生かして…と、はりきったものの、心しておかなければならなかったのは、当然ですが、回転させるのは母であるということ。

片づける人と、実際使う人が違うというのは、結構なリスクです。母娘だから把握している理解している、を差し引いても、50代と80代、生活サイクルの違い、今までの習慣、さらに10cm以上の身長差に至るまで、1つ1つ確認しながらの作業となりました。


大方の片づけを終えた現在、母は進んだり戻ったりしつつも、そろりそろりと生活が回転し始めています。無事、ここにたどり着けたのは、なんといっても母の心構え。2ヵ月近くを慣れない息子宅で過ごし、やれやれ帰宅しても娘に仕切られる。83歳にして「1歳からやり直すつもり!」と、「~だから」という言い訳を嫌い、1つ1つのことを新鮮に受け入れながら身につけようとする心構え…なかなか出来ることではないと思います。

↑新しくなったキッチン側。旅先で買い求めたり、縁あって頂いた雑貨、実はずっとそこにあった家具などが、引き立って嬉しい!そんな景色になりました。



これから、少しずつ、片づけた部分や、ちょっとした工夫、システムの作り方などについてもご紹介していく予定です。

ナチュピット

やりたいことが溢れてる…86歳母の日々