ネーミング困難の…
実家を訪れると、よく、母が「これ食べてみて!」と、冷蔵庫から何やら出してきます。母が作ったものであろうことは間違いありませんが、次にこう言います。
「これ何が入っていると思う?」
ご飯を作るのは好きだけど、1人暮らしだし、だんだん食も細くなって食べる量が限られる。そうなると、せっかく作ったのに残って仕方ない。頂きものも、また然り。
「残った何か」や「頂いたものの食べきれない何か」が、合体したり、「新しい何か」に投入されたりして、「ネーミング困難な何か」になることはよくあります。
食べ物を粗末にできない世代でもあるから、「次の手」を試行錯誤するのでしょう。
たしかに「苦肉の策」ではあるけれど、コレとアレを合わせたら?思い切って煮てみたら?練り込んでみたら?実験のような作業を、母は案外楽しんでいるよう。
また、冷蔵庫の中がすっきりと片付くという嬉しい達成感もあるのだと言います。
まあ、合わせることによって味は複雑になるだろうし、旨味が引き出されたり、食感が良くなったり、という効果はあるかもしれません。
が!常々「なんでもかんでも混ぜるのは品が無い。」と、文句を言う私。でも、予想はしています…あと10年もすれば、きっと、なんでもかんでも混ぜているに違いない自分を。
それはともかく、「何が入っているでしょう?!」と問われながら箸をつけるのは、ちょっと怖いような、様々な緊張感を伴います。
今回、目の前に置かれたのは、ぜんざい…のようなもの。
ああ、これはたしかお正月に、「美味しい栗をふんだんに入れたのよー」と、夫と二男が食べさせられていた…食べさせていただいたアレだから、入っているのは「栗ね!」と言ったら、もう栗じゃないという。
懸命に味わってみると、熟成されたような何かの味が…納豆?まさかねぇ。
正解は「甘納豆」でした。惜しい!(全然違う!笑)
妹からいただいた甘納豆が食べきれず、ふやかして一緒に煮たのだそうです。
うーん、まあ親戚筋ではあるけどねぇ。。。
お土産に、と持たせてくれたので、餡バタートーストにしてみました。
↑あら?栗がまだ残ってるじゃない!ラッキー!(笑)
ちょっとした「あたり」感?
食材もちゃんと消費されて、天命を全うできるなら…
ま、悪くはありませんね。
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