ワークスペース

この重くて大きなテーブルは、一体いつからあったんだっけなぁ。20年前？25年前？…30年になるかしら。

とにかく、大は小を兼ねる的な勢いで両親が買ったと記憶しています。ずっとダイニングスペースにありましたが、大きさが部屋に対して不相応。どう置いてもぎゅうぎゅうで、通行に制限があったりしたものです。

ですが、お正月の家族の集まりも、ハーブ教室も、テーブル1つに囲むことができる許容量。言い換えれば、このテーブルのおかげでハーブ教室が続いたと言っても過言ではありません。

実のところ、リノベーションの話し合い当初は、今まで通りこのテーブルを中心としたキッチン＆ダイニングを想定していました。が、とにかく大きいものだから配置が限定されがち。さらに諦めなければならないことも多く、かなり行き詰ってしまいました。

「より良く変わらなければ、リノベーションの意味がないのに…」と、頭を抱えていたとき、ふとひらめきました。発想の転換です。

日頃、一人暮らしの母が食事をするには大きすぎるこのテーブルを、テラコッタ敷きのスペースに移動させ、作業台としてみたら？と、この↑景色が浮かんだのです。幸いにも、そのスペースには今まであまり日の目を見ることのなかったアンティークのバタフライテーブルがあったので、それをダイニングテーブルにすれば良いし、むしろ食器棚のテイストにはこちらの方が合っているからチェンジしようと提案。我ながら功を奏したと満足しています。

また、大きなテーブルの表面は、元々はテカテカしたウレタン塗装仕上げでしたが、数年前、傷と汚れが目に余る！と、妹が職人さながらに表面を削り取りオイル仕上げを施したもの。この質感がまた、ワークスペースにぴったりです。

↑テーブルを中心としたワークスペースには、趣味である手仕事や、ハーブ教室（今後はワークショップ）のための様々な素材が参集。

↑2人掛けベンチが4台ありますので、8人～10人テーブルを囲むことができます。

テーブルでは、アイロンをかけたり、ミシンをかけたり、また、外の景色を眺めながらパソコンをしたりと、様々な作業をしながら、創造力をワクワク膨らませる格好の場所になりそうです。